2022.10.27ブログ
白内障手術に関するあれこれ
年をとれば遅かれ早かれ、誰でも発症のリスクがあるといわれる白内障。9月には上皇さまが手術を受けられたのが記憶に新しいですね。
白内障手術を検討する際に考えなければいけないことの一つが『眼内レンズ』について。ご存知の方も多いと思いますが、白内障の手術では濁った水晶体を取り除き、代わりに人工の眼内レンズを入れて固定をします。
目の手術と聞くとただでさえ怖いイメージがあるのに「目の中にレンズを入れるなんて!」とさらに不安に思われる方もいらっしゃいます。それは当然のことです。
白内障手術は、その技術、機器、レンズの品質も日進月歩。年々向上しています。レンズにいたっては、近年種類も多様化していて、自分に合ったレンズを選択することができるようになりました。もちろんどれも安全性は高く、目の中でも安定する材質で作られており、永久的に保存されます。
それでもやはり、手術は緊張するもの。当クリニックでは安心して手術を受けていただけるよう、リラックスできる院内空間づくりを大切にし、スタッフも親切丁寧を心がけて対応しております。不安やお悩みがあればお気軽にご質問、ご相談ください。
前述の通り、眼内レンズには種類があります。7、8年前までは選択肢が『単焦点レンズ』一択でしたが、現在では『多焦点レンズ』も選ぶことができます。当クリニックの多焦点レンズは『3焦点自然視覚レンズ』を取り扱っております。
それぞれのレンズの特徴を説明します。
単焦点レンズは、ある1点の距離(近距離・中距離・遠距離のいずれかを選択)に焦点を合わせた眼内レンズです。焦点を合わせた距離のものを非常にクリアに見ることができます。
例えば、手元の文章を読んだり、料理が好きな人は近距離、車移動が多い人は遠距離に焦点距離を設定したりと、自分のライフワークに合わせて選ぶとよいでしょう。1点の距離に焦点が集中するため、他が見えづらくなるので、見る対象によっては眼鏡が必要になります。
単焦点レンズの一番のメリットは健康保険が適用されることではないでしょうか。3焦点自然視覚レンズがレンズ代30万円と高額なのに対し、単焦点レンズは3割負担で約5万4000円。実際、当クリニックでは単焦点レンズの方が需要が高いです。
次に多焦点レンズですが、読んで字のとおり、2点ないし3点の距離に焦点を合わせた眼内レンズです。2、3年前は近距離と遠距離、2つが同時にクリアに見える『2焦点レンズ』が主流でしたが、現在取り扱っている『3焦点自然視覚レンズ』はその中間の距離もカバーし、幅広く焦点が合います。老眼になる前の自然な見え方に近く、不具合もほぼありません。
今まで分厚いレンズの眼鏡を使用していた方も裸眼で生活できるようになるケースがほとんどで「毎日の煩わしさから開放された!」と喜びの声も頂いております。
比較的若い方が多焦点レンズを選択しますが、最近ではシニア世代のコンタクトレンズ使用者も多く、裸眼に対する要望が大きくなってきているため、こちらを選ばれる方も増えてきました。
近視治療としてレーシックがありますが、加齢に伴い老眼の症状が出た場合には、結局また眼鏡が必要になります。この先、眼鏡を必要としない日常生活を求めるなら、多焦点レンズがよいでしょう。逆に、眼鏡に慣れていて今の生活に満足している方は、単焦点レンズでも十分と言えます。
単焦点・多焦点レンズともに、乱視も矯正できます。テニスやゴルフなど球技系のスポーツをされる患者さまは術後、ボールが見えやすくなり、よりプレーに専念できるようになったそうです。
「新聞の文字をはっきり読めるようになりたい」「パソコンに挑戦してみたい」「登山をしてきれいな景色を見たい」「お化粧をもっと楽しみたい」。生活習慣も生活の価値観も、人の数だけ違うもの。あなたはよく見えるようになった目で何がしたいですか?
レンズの選択肢が増えたことで、自分に合ったものを選ぶことができる時代になりました。一概にどれが正しいというものはありませんし、ただ単に値段が高いものがその人にとっていいとも限りません。レンズの特性を考え、自分のライフスタイルに適したものを選択することが大切です。趣味を優先したいか、仕事に専念したいか、自分は何をよく見えるようになりたいのか。一度相談してみてください。術後にはきっと大きな感動があるでしょう。
気になる手術ですが、両レンズとも内容(超音波白内障手術)は同じで、15分程で終わります。診察や消毒などの準備がありますので、院内滞在時間は45分程です。点眼タイプの麻酔薬を使用し、痛みはほとんど感じることはありません。
術後は目の保護のため眼帯をするので、車の運転は大変危険です。帰りは付き添いの方に運転を代わってもらうか、車を駐車場に置いてタクシーなどを利用することを検討してみてください。
眼帯は翌日、当院で外します。多くの方はこの時点で効果を実感できますが、年齢や慣れによって差があり、一週間、一ヶ月かけて徐々に見えるようになる方もいらっしゃいます。もう片目の手術は次の週に行います(当クリニックでは月曜日の午後)。
洗髪、洗顔は4日目から。お酒は1週間はたしなむ程度でお願いします。激しい運動は1ヶ月間控えていただきます。
眼内レンズはそれ一つで人生がバラ色になるような魔法のレンズではありません。しかし、見えづらい今よりも望んだ見え方に近づくことで、より快適な生活は実現されます。あなたにとっての理想の見え方を一緒に探していきましょう
眼内レンズや手術のより詳しい内容については、お問い合わせください。
白内障手術を検討する際に考えなければいけないことの一つが『眼内レンズ』について。ご存知の方も多いと思いますが、白内障の手術では濁った水晶体を取り除き、代わりに人工の眼内レンズを入れて固定をします。
目の手術と聞くとただでさえ怖いイメージがあるのに「目の中にレンズを入れるなんて!」とさらに不安に思われる方もいらっしゃいます。それは当然のことです。
白内障手術は、その技術、機器、レンズの品質も日進月歩。年々向上しています。レンズにいたっては、近年種類も多様化していて、自分に合ったレンズを選択することができるようになりました。もちろんどれも安全性は高く、目の中でも安定する材質で作られており、永久的に保存されます。
それでもやはり、手術は緊張するもの。当クリニックでは安心して手術を受けていただけるよう、リラックスできる院内空間づくりを大切にし、スタッフも親切丁寧を心がけて対応しております。不安やお悩みがあればお気軽にご質問、ご相談ください。
前述の通り、眼内レンズには種類があります。7、8年前までは選択肢が『単焦点レンズ』一択でしたが、現在では『多焦点レンズ』も選ぶことができます。当クリニックの多焦点レンズは『3焦点自然視覚レンズ』を取り扱っております。
それぞれのレンズの特徴を説明します。
単焦点レンズは、ある1点の距離(近距離・中距離・遠距離のいずれかを選択)に焦点を合わせた眼内レンズです。焦点を合わせた距離のものを非常にクリアに見ることができます。
例えば、手元の文章を読んだり、料理が好きな人は近距離、車移動が多い人は遠距離に焦点距離を設定したりと、自分のライフワークに合わせて選ぶとよいでしょう。1点の距離に焦点が集中するため、他が見えづらくなるので、見る対象によっては眼鏡が必要になります。
単焦点レンズの一番のメリットは健康保険が適用されることではないでしょうか。3焦点自然視覚レンズがレンズ代30万円と高額なのに対し、単焦点レンズは3割負担で約5万4000円。実際、当クリニックでは単焦点レンズの方が需要が高いです。
次に多焦点レンズですが、読んで字のとおり、2点ないし3点の距離に焦点を合わせた眼内レンズです。2、3年前は近距離と遠距離、2つが同時にクリアに見える『2焦点レンズ』が主流でしたが、現在取り扱っている『3焦点自然視覚レンズ』はその中間の距離もカバーし、幅広く焦点が合います。老眼になる前の自然な見え方に近く、不具合もほぼありません。
今まで分厚いレンズの眼鏡を使用していた方も裸眼で生活できるようになるケースがほとんどで「毎日の煩わしさから開放された!」と喜びの声も頂いております。
比較的若い方が多焦点レンズを選択しますが、最近ではシニア世代のコンタクトレンズ使用者も多く、裸眼に対する要望が大きくなってきているため、こちらを選ばれる方も増えてきました。
近視治療としてレーシックがありますが、加齢に伴い老眼の症状が出た場合には、結局また眼鏡が必要になります。この先、眼鏡を必要としない日常生活を求めるなら、多焦点レンズがよいでしょう。逆に、眼鏡に慣れていて今の生活に満足している方は、単焦点レンズでも十分と言えます。
単焦点・多焦点レンズともに、乱視も矯正できます。テニスやゴルフなど球技系のスポーツをされる患者さまは術後、ボールが見えやすくなり、よりプレーに専念できるようになったそうです。
「新聞の文字をはっきり読めるようになりたい」「パソコンに挑戦してみたい」「登山をしてきれいな景色を見たい」「お化粧をもっと楽しみたい」。生活習慣も生活の価値観も、人の数だけ違うもの。あなたはよく見えるようになった目で何がしたいですか?
レンズの選択肢が増えたことで、自分に合ったものを選ぶことができる時代になりました。一概にどれが正しいというものはありませんし、ただ単に値段が高いものがその人にとっていいとも限りません。レンズの特性を考え、自分のライフスタイルに適したものを選択することが大切です。趣味を優先したいか、仕事に専念したいか、自分は何をよく見えるようになりたいのか。一度相談してみてください。術後にはきっと大きな感動があるでしょう。
気になる手術ですが、両レンズとも内容(超音波白内障手術)は同じで、15分程で終わります。診察や消毒などの準備がありますので、院内滞在時間は45分程です。点眼タイプの麻酔薬を使用し、痛みはほとんど感じることはありません。
術後は目の保護のため眼帯をするので、車の運転は大変危険です。帰りは付き添いの方に運転を代わってもらうか、車を駐車場に置いてタクシーなどを利用することを検討してみてください。
眼帯は翌日、当院で外します。多くの方はこの時点で効果を実感できますが、年齢や慣れによって差があり、一週間、一ヶ月かけて徐々に見えるようになる方もいらっしゃいます。もう片目の手術は次の週に行います(当クリニックでは月曜日の午後)。
洗髪、洗顔は4日目から。お酒は1週間はたしなむ程度でお願いします。激しい運動は1ヶ月間控えていただきます。
眼内レンズはそれ一つで人生がバラ色になるような魔法のレンズではありません。しかし、見えづらい今よりも望んだ見え方に近づくことで、より快適な生活は実現されます。あなたにとっての理想の見え方を一緒に探していきましょう
眼内レンズや手術のより詳しい内容については、お問い合わせください。
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