白内障手術後の補足説明の２回目です。

　術後に気を付けていただきたいことがあります。それは目に衝撃を与えないことです。切開部分からばい菌が入って炎症を起こす恐れがあります。こうなると視力が低下していきます。傷口がふさがるのが一週間〜１０日くらいなので、その期間は注意が必要です。傷口が裂けてしまわないように目をこすったり、抑えたりはしないようにしましょう。また、激しい運動やボールが目にあたる可能性がある球技などは１ヶ月間くらい控えてください。ウォーキング程度の軽い運動なら１週間程経過すれば問題ありません。ただ、以前と見え方が変わっているのでつまずいて転んでしまわないように気を付けましょう。

　「保護メガネは必要か」という声も多く聞かれます。必須ではありませんが、着用した方がもちろん安心です。当クリニックでも保護メガネは販売しています。しかし一時的に必要になるだけのものなので、ご自宅に伊達メガネなどがあればそちらを代用していただいてかまいません。

　度が入っているメガネは１〜３ヶ月後、視力が落ち着いてから作ってください。ただ、近視が強い人の場合はすぐにメガネがないと生活に支障が出るため、術後作った後、安定した頃にもう一度作る必要があります。

　一度手術をすれば水晶体がない為、再発することはありませんが、時々ですが数ヶ月から数年のちに水晶体の袋が濁ってくることがあります（後発白内障）。その場合はレーザーで治療ができます。

　術後は経過をみるため２、３回通院していただきます。それ以降も半年か一年に一度、定期的な検診をおすすめします。

　今年も残すところあとわずかになりました。昨年に続き、新型コロナウイルスに翻弄される一年となりましたが、現在まで当クリニックは院内での感染を防ぐことができました。手指の消毒や咳エチケット、ウェブ受付、非接触型決済サービスのご利用など、皆さまのご理解・ご協力に厚く感謝申し上げます。今後も感染対策を徹底し、皆さまが安心して来院できるよう気を引き締めて取り組んでまいります。

　今年の診療は１２月２８日（水）まで。来年は１月４日（水）から開始いたします。今年も一年ありがとうございました。院長・スタッフ一同、来年もどうぞよろしくお願いいたします。