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2022.12.21ブログ

白内障術後について

今回は白内障の手術後について以前の内容の補足説明をさせていただきます。

 白内障手術にかかる時間は前回もお伝えしたとおり15分ほどですが、症状の進行状態によっては伸びる場合があります。その分、術後の炎症も強くなるため回復に時間がかかります。白内障の進行速度には個人差がありますが、物がぼやけて見えたり、もやがかかって見えたりと違和感を感じたら放置せず、早めに受診されることをおすすめします。

 術後の見え方については、すぐに効果を実感できる人が大半ですが、おもに多焦点レンズ(遠近両用)を使用した人の中には1〜3ヶ月後ほど時間がかかって見えるようになるケースもあります。手術を終え「これで目がよく見えるようになったはずだ」と思っていたのに、翌日眼帯を外してみるとイメージしていたよりも見えていない。もしくは、余計見えにくくなっていた。このような場合、不安や焦りを強く感じてしまうことでしょう。状態には個人差がありますが、日が経つごとに視力は安定していきます。特に術後すぐは炎症が起こり、以前より見えにくくなっていることもあります。すぐに手術の効果が実感できなくても少しずつ結果が現れてくるので心配なさらず、医療者側を信頼していただき、気持ちを落ち着かせてください。

 眼帯を外した後から点眼を開始します。1日3回の目薬が1種類、4回の目薬が2種類、計3種類の目薬が処方されます。基本なくなるまで使い続けてください。すぐになくなったからといって、市販の目薬で代用しないでください。もし、荒れたりゴロゴロしたりと処方した目薬が目に合わなかった場合は使用を中止します。

 白内障で濁ってしまった水晶体を透明な人工のレンズに置き換えるため、術後は強い眩しさを感じることがありますが、時間と共に慣れていきます。また、流れ星のように光が走って見えることもありますが、こちらもレンズを挿入しことで起こるもので、ほとんどが病的なものではありません。
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